不思議遊戯


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「ぁきャァぁっあぁーーーぁッっ!!!!!!」



突然エンタープライズ号艦内に悲鳴が響き渡りました。


何人かの士官が、その声が聞こえたと思われる部屋に駆けつけました。
都合よくレギュラーメンバーの上級士官のカーク、スポック、マッコイ、
スールー、ウフーラ、スコットの計6名です。

え?・・・・チェコフが足りないって?

そうなんです。其処が問題なんですって、お客さん!
何を隠そう、悲鳴がした其の部屋こそチェコフの部屋だったのです。


我等がナビゲーター・Pavel Andreievich Chekov君に一体何が起こったのでしょうか?


扉に向かってカークが呼びかけます。
通信機使えばいいのに・・・・
まぁこれしきの事で船の動力使うのは勿体無かっただけで、
断じて存在忘れてたとか、
そんな事は無いんです。決して、そんな事は
そうです。英雄カークに限ってそんな事。


「チェコフ、どうかしたのか!?」

「・・・へ・・っキャプテン!?・・ぁ・・い・・ぃいえ!
 ・・な、何でもありませんからぁ・・お気になさらずにぃっ」

「・・・・・お前声が変だぞ・・・・?」


ああ,きっと文章じゃ絶対100分の1も伝わってないと思いますが、
チェコフの声はかなり甲高くなっていました。
それにさっきの悲鳴も、今のどもり具合もかなり怪しいです。

その場に居るレギュラー達上級仕官達は顔を見合わせました。
何て事でしょう!
彼等はオリンピック代表選手でさえ獲得してないアイコンタクトを使ってますよ!?
(まぁこの時代にオリンピックがあるかどうかなんて全く知りませんが)


どっかぁぁあぁぁん☆


凄まじい音が響き渡りました。
スールーとスポックとカークが力を合わせ
チェコフの部屋のドアを素敵にぶっ壊した音です。

THE☆肉体派
流石はあのカーク率いるエンタープライズ乗組員。
強引過ぎるガサ入れ強行突入に
チェコフ君はびっくりしましたが、むしろ突入していった
面々の方が目玉飛び出すくらいビックリしました。


中には当然チェコフ君が居た訳なのですが
ベットの上で座り込んでる彼は、いつもの彼と全然違っていたのですから。


カークの、女性を魅了してやまない目が目が点になってしまい、
スールーはそんなに大きく無い目を大きく見開き、
スコットは顎が落っこちんばかりに口をあんぐりとあけ(ムックもびっくり!)
マッコイとウフーラは目をパチパチさせてチェコフを凝視しています。

Mr.ヴァルカンだけはいつもの無表情を崩していませんでしたが。


色々奇妙な驚き方してますが・・・・仕方ないんです。
そう、仕方ない事なんです。

何しろこの時のチェコフときたら・・・・

普段は平坦な胸が(当たり前です、男性だもの!)形良く膨らみ、
というか、チェコフの体全体が女性特有の丸みを帯び
地球人の耳が無くなった代わりに、ぴょこんっとネコのような耳が飛び出し、
何時もより一回り程小さくなった為か、ぶかぶかになったパジャマが
向かって左肩からすり落ちかけてる。

・・・と、まぁこんな状態だった訳です。
早い話が半獣化+女体化しちゃってたって話。


「さっき・・・起きたら・・・・・・・・こうなっちゃってて・・・・・。」


指を弄くりながら物凄く小さな声でチェコフが話します。
仕草すら子供らしい。

少し涙を浮かべたチェコフの大きな目が一同を不安げに見つめました。



((((・・・・・・可愛い・・・・っっ)))))



非常事態にもかかわらず、その場に居た者全員一致の第一印象は之一言。
効果音を付けるなら【きゅうぅんっv】しかないでしょう。


「この・・・・耳・・・・猫の、・・でしょうか?」


チェコフの耳を指差しながら誰にとも無く尋ねるスールー。


いっっっ・・・・・・ゃぁあぁぁんっ!!!!!!!!

「ウ、ウフーラ?!」


いきなり奇声を上げ頬に手を当てるウフーラに
周りの男性陣はかなりビックリしました。


「何コレ何これっ・・・凄く、すっごく可愛いぃーーーーーぃっ!!!!!


と、かなり甲高い声を上げチェコフをぎゅっと抱きしめるウフーラ。
動物好きなウフーラ女史。どうも興奮を隠し切れないようです。
顔にウラの胸が当たり、頬を染めるむっつりチェコフ君。
刹那、ふわりと長い何かが揺れました。


「尻尾・・・付いてますぜ・・・」


と、スコット。
この時に初めて尻尾まで生えているという事に気付いたのでした。


「ボーンズ・・・これは一体?」

知るか!私に聞くな!!」

「キャプテン、過去この様な事例はありません」

「また何かのウィルスでしょうか?」

「その可能性も・・・」


それぞれ三者三様にパニくっちゃってます。
此処で考えるのが、ぶっちゃけ面倒臭くなったマッコイが一言☆


「ほっとけば其の内治るんじゃないか?」

「そ、そんなアバウトな・・・」


お医者様がそんな適当でいいんでしょうか?

人類に残された最後のフロンティア・宇宙。
宇宙にはまだまだ分からない事でいっぱいです。

そんなこんなでチェコフは非常に可愛らしい女の子(ネコ耳付き)
になってしまいましたとさ。


とりあえず、しばらく様子を見る事に決まったみたいです。


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舞台はブリッジに移ります。

チェコフはカークの膝の上に向かい合う様に座らせられていました。
しかも、よしよしとでも言うように頭を撫でられています。
どうもカークはこのチェコフを非常に気に入っちゃった様です。

(神聖なるブリッジで、よりによってその椅子の上で何やっとんですか、あんた!?
仮にも船長だろうが!少しくらい仕事しろよ!!!!


と皆思ってはいても、相手は英雄カーク。
クルーは誰も突っ込めないのでした。


「あのー・・・キャプテン・・・・?」

「私としては・・このままでも大いに構わないんだがな」

「・・・ちょ、・キャプテ・・何処触ってるんですかぁ〜」


(一体何なんだ、此処で繰り広げられているこの光景は・・・・っ!!
キャプテン・・・アンタ只のセクハラ親父やないかぁぁぁl!!!!)


と皆思ってはいても、相手はやっぱり英雄カーク。
クルーは誰も(以下略)。

そしてウフーラ女史が何時もの様なにこにことした可愛らしい笑顔ではなく
ニヤニヤとしたまるで悪魔でも乗移ったかの様に口の端を吊り上げ笑っている
様に見えるのは、きっと気のせいです。

 早くチャペルに教えてあげなくっちゃv
 チェコフ/カーク・・・・これで次のネタは決まりね・・・!
 ああっ、大穴だったわ!この私とした事が見逃してたなんて・・・っ!

ああ、悲しいかな。
この事態をさらっと止めてくれそうな人物の一人・Mr.スポックは
今は非番だったのでした。

クルーの心の突っ込みを他所に、英雄カークはチェコフの腰を撫でたり
尻を揉んだりとやりたい放題です。

もしやこの場でおっぱじめるのでは!?

クルー達は色々不安になってまいりました。



♪〜ピコピコピン〜♪

      何この効果音!?

あ、艦内放送(これが!?)が掛かった模様です。


♪""〜チェコフ少尉は至急医務室までくるように〜""♪


天からの助けとは正にこの事なのでしょう。


「じ・・・じゃ、僕これで失礼しますね!」


ほっとした笑顔を浮かべ、そそくさと医務室に向かうチェコフ。
足取りも何となく軽いです。
この後、散々マッコイに弄られる事になるのですが(勿論検査の為)
此処でカークのセクハラに耐えるよりは断然マシでしょうから。


「・・・ちっ・・・・」


カーク、アナタ何舌打ちしてるんですか!!?
チェコフが退室してからあからさまに不機嫌になったカークさん。
・・・あっ、ブリッジにいるクルーに八つ当たりを始めました
もう何かこの人最低です。
一艦を指揮する者としてどうなんでしょうか!?


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     恐るべし宇宙の神秘!
       (もう何が何だか・・・・)
     さぁ、チェコフの運命やいかに!?



+++++++++++++++++++++終か続かは神のみぞ知るってね☆+++

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□ あとがき □

 「スル×チェコを書くぞ〜!」って思ってたのに・・・・何故か
 カーク×チェコフに。・・・・・もしや日本初?(爆)
 ・・・・・副長って非番とかあるんでしょうか?
 反転すると途中腐女史ウラの心の声が聞こえたりします♪
 ぶっちゃけ私、チェコフ元に戻そうとか考えてません(爆)

 また、ぶっちゃけ書いてる時何にも考えてないんですよ。私はさ・・

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